イベント企画
トップコンファレンス3-3 ヒューマンコンピュータインタラクション
2023/9/6 15:30-17:30
第6イベント会場

座長:志築 文太郎(筑波大学)

15:30-15:50 講演(1) 【タイトル邦題】 楽器アプリのジェスチャデザイン:スマートフォンを楽器として遊ぶためのジェスチャをユーザーに考案してもらう研究
設楽 明寿(筑波大学 )
【原発表の書誌情報】 Ryo Iijima, Akihisa Shitara, and Yoichi Ochiai. 2022. Designing Gestures for Digital Musical Instruments: Gesture Elicitation Study with Deaf and Hard of Hearing People. In Proceedings of the 24th International ACM SIGACCESS Conference on Computers and Accessibility (ASSETS '22). Association for Computing Machinery, New York, NY, USA, Article 18, 1–8. https://doi.org/10.1145/3517428.3544828
【概要】 ろう・難聴者(聴覚障害者)が楽器を演奏するときには,楽器から伝わる振動や自分の体の動きなどが音楽を感じ取るための手助けになります.しかし,これらの手がかりは,今日普及している楽器演奏・音楽製作アプリでは利用しきれないのが現状です.このプロジェクトは,ろう・難聴者が、スマートフォンを体で動かし,振動を奏でる楽器アプリの実現を目指しています.そのための第一歩として、「どのようなジェスチャで演奏したいか」を調査しました.Gesture Elicitationと呼ばれる手法を用い,ユーザーが考案するジェスチャの傾向を分析し,楽器演奏のためのジェスチャの分類法を提案しました.また,ジェスチャと振動で演奏する楽器アプリをデザインするための指針を提供します.
【略歴】 2017年 筑波技術大学大学院 技術科学研究科 修士課程 修了.
デフスプリンター(聴覚障害のある短距離走選手)を対象とした,触覚刺激を用いたスタートシステムについての研究を行ってきた.現在は,筑波大学図書館情報メディア研究科博士後期課程に所属し,聴・視・触覚のパラダイムシフト,ユニバーサルデザイン,アクセシビリティ,ダイバーシティ,HCIといった学際研究として取り組んでいる.
15:50-16:10 講演(2) 【タイトル邦題】 asEars: 片耳難聴者用のウェアラブルデバイスのデザインとそのユーザ体験の評価
高木 健(東京大学 大学院工学系研究科 電気系工学専攻 川原研究室 博士課程3年)
【原発表の書誌情報】 Ken Takaki, Etsushi Nozaki, Tomomi Kanai, Ari Hautasaari, Akinori Kashio, Daisuke Sato, Teru Kamogashira, Tsukasa Uranaka, Shinji Urata, Hajime Koyama, Tatsuya Yamasoba, and Yoshihiro Kawahara. 2023. AsEars: Designing and Evaluating the User Experience of Wearable Assistive Devices for Single-Sided Deafness. In Proceedings of the 2023 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI '23). Association for Computing Machinery, New York, NY, USA, Article 44, 1–17. https://doi.org/10.1145/3544548.3580840
【概要】 片耳難聴者の社会参画を支援する補聴器の普及率は4%に留まる。この問題を解決するため、メガネに装着する、聞こえを支援する骨伝導デバイスを設計開発し、4週間のユーザスタディを通してデバイスの受容に寄与する要因を明らかにした。
【略歴】 2021年 東京大学大学院情報理工学系研究科博士前期課程修了。同年より工学系研究科博士後期課程在籍し、日本学術振興会特別研究員、JST ACT-X「数理・情報のフロンティア」個人研究者などを務めていた。専門は音響工学、ヒューマンコンピュータインタラクションなど。主な受賞として2023年 ACM CHI Honorable Mention Award、2021年 東京大学総長賞などがある。
16:10-16:30 講演(3) 【タイトル邦題】 Masktrap:マスクの紐をインタフェース化する手法
山本 匠(慶應義塾大学 大学院理工学研究科開放環境科学専攻杉浦裕太研究室 修士2年)
【原発表の書誌情報】 Takumi Yamamoto, Katsutoshi Masai, Anusha Withana, and Yuta Sugiura. 2023. Masktrap: Designing and Identifying Gestures to Transform Mask Strap into an Input Interface. In Proceedings of the 28th International Conference on Intelligent User Interfaces (IUI '23). Association for Computing Machinery, New York, NY, USA, 762–775.
【概要】 本研究では,コロナ禍で頻繁に着用されるようになったマスクに着目し,マスクの紐を用いた入力手法を提案する.マスクの紐を用いたジェスチャを開拓するために,Elicitation Studyと呼ばれるユーザ実験を行い,ジェスチャセットを決定した.さらに,実際にジェスチャを識別するために,耳掛け型デバイスのプロトタイプを行い,精度を検証した.
【略歴】 2022年慶應義塾大学理工学部情報工学科卒業,同年慶應義塾大学理工学研究科開放環境専攻修士課程に入学,現在在学中.杉浦裕太研究室にてヒューマンコンピュータインタラクションの研究に従事している.
16:30-16:50 講演(4) 【タイトル邦題】 音響センシングを用いた衣服でのジェスチャー認識手法
雨坂 宇宙(慶応義塾大学 理工学部情報工学科杉浦裕太研究室 訪問研究員)
【原発表の書誌情報】 Takashi Amesaka, Hiroki Watanabe, Masanori Sugimoto, Buntarou Shizuki: Gesture Recognition Method Using Acoustic Sensing on Usual Garment, Proceedings of the ACM on Interactive, Mobile, Wearable and Ubiquitous Technologies (IMWUT), Vol. 6, No. 2, Article 41, 2022.
【概要】 本研究では、アクティブおよびパッシブな音響センシングを用いた衣服ベースのジェスチャー入力手法を示した。システムは、圧電スピーカーとマイクロフォンから構成され、通常の衣服に磁石で取り付けられた一対の圧電素子のみで動作する。本研究では、異なる素材で作られた4種類の衣服における11種類のジェスチャーの認識実験と、シャツのボタンやパンツのポケットで行われる片手ジェスチャーの認識実験を行った。
【略歴】 博士(工学).2023年筑波大学システム情報工学研究群博士後期課程修了.同年より慶応義塾大学理工学部情報工学科 訪問研究員(日本学術振興会特別研究員PD).主に音響センシングを用いたウェアラブルコンピューティングに関する研究に従事.
16:50-17:10 講演(5) 【タイトル邦題】 社会規範の強さと適合性がウェルビーイングに及ぼす影響:日本のハイブリッド勤務者を対象とした混合研究法による分析
赤堀 渉(日本電信電話株式会社 社会情報研究所 研究員)
【原発表の書誌情報】 Wataru Akahori, Naomi Yamashita, Jack Jamieson, Momoko Nakatani, Ryo Hashimoto, and Masahiro Watanabe. Impacts of the Strength and Conformity of Social Norms on Well-Being: A Mixed-Method Study Among Hybrid Workers in Japan. In Proceedings of the 2023 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI '23).
【概要】 本研究では,オンライン調査(n = 212)と半構造化インタビュー(n = 20)を用いた混合研究法により,ハイブリッド勤務に関する社会規範が日本在住のハイブリッド勤務者のウェルビーイングに及ぼす影響について分析した.
【略歴】 2015年早稲田大学先進理工学部応用物理学科卒業.2017年早稲田大学先進理工学研究科物理学及応用物理学専攻修士課程修了.同年,NTTサービスエボリューション研究所入所.現在,NTT社会情報研究所研究員.HCI,CSCWの研究に従事.